Nocturne
第2章 『別れの悲しみ』
突然の昇格
どうやって帰って来たか、
その前にどうやって学校で過ごしていたかなんてわからない。
ただ、皇のお父様が私の元にきて、
“約束の日”の忠告にきて。
…ただ、それだけだったはず…。
たぶん。
ずっとボーっとしていた。
そしていつの間にか、家に帰っていた。
「…っ、もう明後日なんだ――――」
約束の時は、刻々と近付いている。
『3年だけ、私に時間をください』
―――そう言ったのは、私だ。
守らなきゃいけない。
だけど。