Nocturne



…皇。

そうだ。
そうだった。

竜也よりもあなたのほうが勘が鋭かったんだったね。



「…どうして?」

≪声が沈んでるぞ≫



自分でも気が付かなかったことに、皇は気付く。

…私、声沈んでたかな…。


『目に見えないからこそ、気付くものがある』


皇が前、言ってたよね。

…すっかり忘れてたよ。



< 61 / 189 >

この作品をシェア

pagetop