Nocturne
答えと決意
その日の夜、私は泣き続けた。
お父さんたちには勿論、竜也にも、誰にもわからないように。
必死で声を抑えて、堪【こら】えて。
目が腫れないように。
「…ッうわぁぁぁんっ…!」
…でも、だめ。
抑えることは出来なかった。
今更だけど、私の中で、離れていても、皇の存在が大きい事を改めて知った。
気づいても、もう遅いんだよ。
心の中で、もう1人の私が私にそう言ってる。
だけど、私は泣くことしか出来なくて。
…もう、これしか道は無かったんだと思うと私は、何も力が無いんだと改めて知って。
…皇は私を守ってくれようとしてくれた。
―――自分の、力で。
だけど私は、人に頼るしかなくて。