Nocturne
『自分を責めたって話は進まないだろ?』?
…違う。
『そんなの知らねぇよ』
…違う。
『なら、自分でそこまで駆け上がればいい』
……これだね。
皇。
私、諦めないよ。
皇のいる所まで駆け上がるから…。
そう決意した夜。
私は泣きやみ、机に向かい、必死で勉強した…。
それが吉と出るか、凶と出るか。
今の私にはわからなかった。
でも、
そう決意したことで、何かが変わることは確信していた。
17歳の夏。
私に襲いかかるのは幸せか、それとも、苦しみなのか。
私は知る由もなかった。
ただ、
これは序章にしか過ぎなかったんだ。