愛してるとか。



じゃあ、俺覚えてもらえるように努力する!と意気込んでいる三上。


まあ、勝手にしていいよ。と一言三上に告げると、わたしは拓郎の方を向いた。


「わたしはもう拓郎とはつるんだりしない。決めたことだから」


わたしの言葉に、目を見開いて驚いている拓郎を前に何故か三上が口を開こうとしていた。


「…じゃ、じゃあさ!俺と拓郎と神山と三人でいようぜ!」


「どうして三上が入ってくんのよ」


ぐさり、わたしの発言が矢のように三上の胸に突き刺さった気がする。


そうだよね…、と三上はそっと呟いていた。
何か考えるように顎に指を添えている三上。


「さゆり、俺悪いことしたよね。ごめん」


わたしはそういうことを拓郎から聞きたかったわけでもないのに。拓郎はすぐわたしに謝るから。


なにも言わずに黙っていると、何を思ったのか三上がわたしに近づいてきた。


「なによ?」


「いや、仲間入れてくれない?」


にやりとした三上の表情に若干の殺意が芽生えかけようとしてしまった自分。拓郎が別にいいんじゃん?と言葉にしていた。






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