愛してるとか。


「いや、わたし拓郎でも一緒にいるの考えたほうなのよ?」


わたしの言葉に拓郎は、そうなの?と目を丸くした。それにわたしはうん、と頷いてみせる。


入れてくれるの?三上の問いにわたしはとりあえず曖昧に返事をした。


だって、拓郎はわたしのボディーガード兼親友であって、三上は他人以外なんでもないのだから。


「じゃあ、とりあえず下の名前で呼んでもらおうかな」


いきなりわたしと拓郎に要求してきた三上に、ああ、うん。と素直に従う拓郎を引っ叩いた。
他人である三上を呼ぶのはまだなれていないから無理。そう伝えると、オッケー。と返事が返ってくる。


「・・・拓郎」


なんでわたしはこんな甘えた声を出せるんだ。
自分の声に少し気分が悪い。


振り返る拓郎に、ありがとね。とだけ伝えて三上とアドレスを交換した。


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