夜風に吹かれて
「それより、私たちは元の世界に帰れないの?こんな場所....気味の悪い世界なんてリアルじゃない!」

莉乃が叫ぶ。


あーゆーのがいるから、人と付き合うのはそんなに得意ではない。


「これからパスポートもらいに行くけど...2人とも、絶対に他の人にバレちゃだめ。牢に入りたくなければ、ね。常にフードで顔を隠して行って。」


もう一度、強く念を押す。


そうして私たちは家を出発した。
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