夜風に吹かれて

憂海side

奴らが帰った後、俺はさしてすることもないので書類の整理を始めた。

はじめたが、しかし、、、

「誰だ。そこにいるんだろ。」

俺は柱の影にいる人物に問いかける。


「何だ気づいていたのですか。さすがは国王秘書といったところですね。」


そいつが出てきて答える。

俺だって伊達に国王秘書をしている訳じゃない。


訓練だってきちんと受けてきたわけだし。


「椎葉(ｼｲﾊﾞ)か。何のようだ？国王補佐の仕事はどうした？」

「そういう憂海こそですよ。別に王に付きっ切りで付き添ってなくてはならない理由もありません。」


まぁ、もっともだと思うけど。