夜風に吹かれて
コイツは俺とは正反対でどこでも言葉が丁寧だ。


俺には絶対真似できないと思う。


本人いわく、ただの慣れだそうだが。


「また、不正入国を許可しましたね。全く、お人よしもいいところですよ?」

そこまで知られてんのか。


「別にお前には関係ねぇだろうが。じゃあ、とっ捕まえて火あぶりにでもしたほうがよかったか?」


「そ、それは・・まぁ、今回は特別です、、秘密にしておきます。」


お人よしさではコイツも人のことをいえない。

国王補佐である椎葉は俺の幼馴染でもある。


そして、、神出鬼没。


まぁこくおうに仕える身では、神出鬼没くらいでないとついていけないだろう。おそらく。


出来ればこいつを巻き込みたくなかったが。

俺は奴らが話していたことを全て椎葉に教えた。
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