夜風に吹かれて
そもそも、森に行きたいって言い出したのは私。



そして迷ってしまったのも...方向オンチな私のせい。



私の方向オンチはハンパじゃない。



道は5回通っても覚えられないし、まっすぐ行くだけでも迷う。



つくづく自分が悲しくなってくる。



「ねぇ風季、ちょっと休まない?ウチもう疲れた。」



「うん。ごめんね。休もうか。」



莉乃の問いに明るく答えかえす。




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