ツンデレ王子さま
誰かが私の教科書を
拾ってくれたみたい
「あ、ありがとうございます!」
そう言って、
顔を上げた先には…
―うわあ…、王子さまだ。
風になびく綺麗な髪の毛、
きめの細やかな白い肌、
涼しげな眼差し、
とても整った綺麗な顔。
思わず見とれてしまった
「良かった。立てる?」
そう言って彼は
私の手を取って立ち上がらせてくれた。
「じゃあね、」
彼は微笑んだ
とてもキラキラした笑顔…
私は放心状態になっていた。
(誰だったのかなあ…。)
「教科書拾うなんて、瑠架君やさしすぎ!」
「だよねーっ、さすが学園の王子さま♪」
え…!?