トライアングル
「2年って、タメかよ…。つーか、あんたみたいなのいたんだ? どーみても1年にしかみえねぇな」
彼が、こちらに目も合わさずに言うもんだから、そんな口調も手伝って、余計に恐い。
なんか…涙出てきそうかも…。
「ご…ごめんなさ……」
よく分からないけど、謝っておいた方がいいかもしれない。
こんなに恐いオーラを纏った人、前の学校でなら話すこともなかった。だから、あんまり慣れていないから、普通の人よりもこの人のことを恐いと思うのかも。
とりあえず、目をつけられるのだけは嫌だ。
ここは、頭を下げて早くこの屋上から出ていかなくちゃ。