トライアングル

「で、では…休み時間が終わってしまうので、私はこれで……」


そう言って屋上をあとにしようとしたら……。


「…あれ?」

「は?」


何故か…ストンとその場に座り込んでしまった。


「おいあんた、休み時間が終わっちまうから戻るんじゃなかったのか?」


座り込んでいる私に気づいた男の子が、こちらを見ながらそう言った。


私だって、早く立ち上がって教室に戻りたい。

でも…


「た、立ち上がれません……」


これはもしかして……


「お前、腰でも抜かしたんじゃね?」


あぁ、やっぱりそうですよね……。


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