トライアングル
『え、なに!? 吉田って舞秋のこと好きだったの?』
私とおしゃべりしていた清香ちゃんが、興味津々で私に聞いてくる。
『わ…私に、聞かれても……』
私の事を好きだと言っている…吉田くんとは、あまり話したことがないし。
むしろ吉田くんと仲がいいのは清香ちゃんで、私は清香ちゃんの後ろについて行ってるとき、少し話すくらい。
考えながらちらっと吉田くんの方を見ると、ちょうど目が合って、恥ずかしくなった私は俯いた。
だから知らない。
『……ふーん…』
その時清香ちゃんが、どんな表情をしていたかなんて。