俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

歌の中にいると穏やかな気持ちになる。

一人の寂しさや、不安も音の中に溶け込んでいく。


もっと


もっともっと歌いたい。



歌の中にいたい。


それが…

夢?


「……でも……」



千鶴はふと足を止めた。

当然のように、まとわりつく影も、ぴたりと止まった。










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