俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

最後の力を振り絞って差し伸べた手が、やっとフレンの陶器のように青白い頬にかかった。


「目を…覚まして……」


滑るように撫でた頬は、冷たくて硬い。


「私…私、あなたのこと………」



フレンを助けようと決めたあの瞬間。

そのとき……



瞳を潤ませながら、蒼は願いをこめて呟いた。






「フレェェェェン!!!」







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