俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

「あのね」


蒼は出ようとした言葉を、慌ててごくんと飲み込んだ。



(ちづとみっつんまで…危険に巻き込まれてしまう…)


「私たち親友にゃ? 何でも話せる仲にゃ!?」

千鶴の声は震えている。


(本当に私のことを心配してくれてる)


「ねえ! どうしてよ!!」

美津子が、蒼の手を取った。






「もうほっといてよ!!!」







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