俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
三人をよそに、蒼は満足げに笑みを浮かべたた。

「行く必要ないよ! 地球は…もうこれ以上力を使わなければ大丈夫だよ。アレオンのように使い続けなれば問題ないわけでしょ?」


フレンは静かに頷くだけだ。


「……そうだな…もう…これ以上…蒼を苦しめたくはない…」


「フレン……でも…アレオン国でも苦しんでいる人はいっぱいいるんだよね?」


「でもそれは――」


蒼は誇らしげな笑みを崩さずに、三人を見た。




「私が決めたことだから」








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