俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
「それを言っちゃ、何も言い返せないじゃんか」
美津子と千鶴が、肩を落とした。
「大事な人たちのいる地球も、フレンの国アレオンも、両方なんとか守りたい。できれば王と庶民が手を取り合って…助け合えるようになれば…」
「そこまで出来るかどうかは分からないけどね」
美津子が千鶴にアイコンタクトする。もちろん、と千鶴は大きく頷いた。
「私たちも行くにゃ!」
美津子も大きく頷く。
「ちょ、それは危険すぎだってば!」
「どうせ地球にいても崩壊の危機なんでしょ? 私が決めたことだから」
「……それを言っちゃ…確かに…言い返せないね」