俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
「にゃーっはっはっはっはっはっ!!!」
「!!!」
千鶴が騒音を掻き消すほどの大音量で、お腹を抱えて笑い出した。
「ちょ、ちづ!」
まずいと思って美津子が千鶴の口に手をあてて塞ごうとするが、千鶴は構わず笑い続ける。
蒼はあまりのことに、目を丸くして固まっていた。
「寂しくてすねちゃってたの!? かわいいにゃん!」
「そっ……!!」
蒼の頭から蒸気がぼっと吹き上げた。