俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
人の精神を操る魔力は、その魔力を使う主の精神や体力までも奪う。
貧乏ながらもふっくらと血色の良かった母の顔は、今は見る影もなく青白く痩せこけてしまっている。
「エルストイも、魔力も失いつつある今、指輪の力に頼るしかないのよ!」
王女は、フレンの側に付き添う蒼を睨みつけた。
「レヌアーヌス家の家宝として封じていた指輪を解放したのは…王女なのか!?」
「そうよ。何か問題でも?」
「……指輪は…他の星の人たちも苦しめる…そんな力を…解放させるべきじゃなかった!」
フレンが言い放つと、王女が凍りのような視線を浴びせた。
貧乏ながらもふっくらと血色の良かった母の顔は、今は見る影もなく青白く痩せこけてしまっている。
「エルストイも、魔力も失いつつある今、指輪の力に頼るしかないのよ!」
王女は、フレンの側に付き添う蒼を睨みつけた。
「レヌアーヌス家の家宝として封じていた指輪を解放したのは…王女なのか!?」
「そうよ。何か問題でも?」
「……指輪は…他の星の人たちも苦しめる…そんな力を…解放させるべきじゃなかった!」
フレンが言い放つと、王女が凍りのような視線を浴びせた。