俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
落ちていく王女を、蒼は空中で追いつき強く抱きしめた。

風の力で浮き上がろうとするが、うまくバランスが取れない。


二人は急降下で地面に向かっていた。



「…私のことはいいから、一人で飛びなさい」


王女が蒼の耳元で呟いた。

蒼は強く首を横に降った。


「駄目! 誰も傷つけない!」


蒼は自分の持つ力を全て解放するために集中した。


(地球よ…どうか…この人を助けるために…力を貸して!)



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