俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
千鶴の意思とは裏腹に、美津子は喜びで顔を赤らめた。

「ちょ、みっつん! 騙されてたにゃんよ?」

「いいのよ…だって…これで一件落着でしょ?」

美津子が機嫌よく蒼に訪ねた。

「そうだね! アレオン国の自然を戻す研究もまた始まるし、私さえこれ以上力を使わなければ地球の自然は崩れない…民衆を苦しめた政治も改めてくれるって言うし」

「ハッピーエンドにゃーっ!」

「やったあ!!!」


穏やかな時間が訪れた。






はずが――……



――ゴゴゴゴゴゴ……
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