俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
彼は首をかしげたが、一面青の場所で知っている言葉は、蒼にはこれ以上思いつかなかった。


「すごい………きれい……」


あまりに美しい景色に出会うと、訳もなく涙が出てしまうのは何故だろう。

「合格だ」

風景に感動するあまり蒼はすっかり油断していた。

「!!!!」

青年が覆いかぶさるようにキスをしてきた。




「なあにすんだよおお!!!」



………のを、あおいの天才的な反射神経で、手で遮った。





< 51 / 353 >

この作品をシェア

pagetop