俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

「補修なんかもサボっちゃえばいいのにさあ。うちらみたいに」

「補修はいいにゃ。宿題とかも教えてもらえるし。学校好きだしにゃ」

「………やっぱ変」

「ちづって外見はかなりイケてるのに…中身は残念だよね」


さすがの千鶴もむかっときて、顔をしかめる。


そんな様子も気にせずに、話はまだ続く。


「他のクラスの子ともつるんでるしさ。えっと、ソフト部の峰崎って子と、いつも図書室にいる…メガネの子…えっと」


明らかに蒼と美津子のことだ。


千鶴の顔色が変わった。


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