俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
(友だちって、同じ服装して、お揃いのものつけて、一緒に行動しなきゃいけないの?)


普段なら、そんなこと気にもしないのに。

やはり、蒼とのことで、千鶴はかなりイライラしていた。



日が暮れても、まだむんとした暑さが残る。

しかし千鶴の飴色のストレートヘアーは、街頭の灯りで涼しく浮かび上がっていた。



短いスカートからは、モデル並みの細くて長い脚が交互に伸びる。

つんとした表情が尚更、異性の心をくすぐった。



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