はなこさんのみせ〔完〕
「ハーブだけじゃないよ。アロマオイルも。ほら。あの小瓶に入っているのがね」

何となく聞いたことがある、ハーブとか、アロマオイルとか。

可愛い雑貨たちはアロマオイルの道具だったようだ。

「何だか……難しそ……」

「あはは。簡単よ。ハーブなんて、私みたいなズボラな女でも勝手に育っちゃうんだから。簡単に言うと、そのハーブの成分をぎゅっと凝縮したものがアロマオイルってわけ」

「へえ……」

副店長さんが言うだけで、雑誌やテレビのような異世界のものだと思っていたものが、ぐっと身近に感じてしまう。

「ハーブってすごく強い植物なの。だから、魔法みたいな力を持っているのね」

「魔法?」

「例えばレモンバームは、気分を明るくしてくれるし。鎮痛効果、発刊作用。お料理にだって使えるし、お風呂に浮かべても入浴剤になっちゃうわよ」

「人がお茶に浸かっちゃうのか」


こんな美味しいお茶のお風呂なら、長風呂できちゃいそ。

しかも発刊作用ってダイエット効果ありまくりじゃん。

こんなのが勝手ににょきにょきって育つわけでしょ……ホントの宝石じゃない。

美の宝石箱やあ

やあ


やあぁぁぁ……



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