はなこさんのみせ〔完〕
「その……ありがとうございます」

「だからあ、タオルのことはいいって」

タオルのお礼、だけでもないんだけど。



顔中いっぱいに笑顔を浮かべる副店長さんを見て


私もこんな風になりたい、なんて。

まだ、何となくだけど

少しだけ

薄暗い視線の先に、明かりが見えた気がした。


大嫌いな自分を知ることが夢への近道なんだって思ったら


思い切り前に進める気がした。



携帯電話の電源を入れると

心配した友だちからの着信が残っていた――



fin
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