僕の心

１０年

１０年…
その数字を書いてみる
とても簡単で
重みも何も感じない

１０年…
それを振り返ると
とても簡単で
重みを感じるんだ

何でだろうね
ただ１０という数字なのに
書くのと感じるのでは
こんなに違う

１０年という時は
あまりにも長い
「あの頃が
昨日のことのように
思い出されます」
幼い時は
言いたいことが
分からなかった

今ならわかる
１０年の時を経た僕なら

あの頃の僕が過去を振り返る
でも
過去はその過去のできごと
昨日のことのように
思い出すには
あまりに時間が長い

それは今でも一緒
思い出す時
あの頃から流れた時間は
あまりにも長い
だけど
その部分だけが
昨日のことのように
思い出される

１０年で変わったんだ
見た目じゃない
中身が変わったんだ
大きな変化じゃないけど
少し感性が変わった
僕が僕なのに変わりはないが

「変わってないね」
１０年経って
僕にこう言う人がいる
僕は変わってなどいない
ただアナタが変わった
それだけのこと

１０年という年月は
確実に何かを変えていた
僕に関係ない…
そんな未来がもう
すぐ隣にいるんだ

１０年前一緒にいた子は
変わっていた
外見も中身も…
離れていくものもあるんだね

じっくり変わっていった
１０年経つと凄い変化
そんな周りを見て
僕は一歩引いてみる

１０年変わらない僕
まるで僕だけが
１０年前から来たみたいだね
変わっていく周りに
悲しみを感じた

僕は本当に１０年過ごした？
それは事実なのに
実感できないんだ

高校の時
入学の自覚はあっても
卒業時にその自覚は無かった
そう
僕の感覚は
あの時から動いていない

その感覚のままで
１０年経ったらどうなるかな？

今未来の僕は
何を思っていますか？