ママが女に戻る瞬間(とき)
「ではお言葉に甘えます」

恵美はそう言って椅子へ座った。

『そこへ座るか!』

恵美はとても自然にさりげなく

空いていた孝一の左隣りの席に座った。

『むきゅ~』

明菜は満面のひまわりスマイルのまま

心が沸騰寸前になっていた。

『爆発はしちゃダメ、だめ』

明菜は料理を出すため恵美に背中を向けた。

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