ママが女に戻る瞬間(とき)
空虚な夜
皆が去った後に残るのは洗い物ばかり。
若い男の子が多かったからか残り物はほとんどなかった。
クリームがちょっと残ったお皿を下げていると恵美を思い出す。
「かわいいこだった」
リビングの隣の和室で孝一はいびきをかいて寝ている。
「まったく…私の気も知らないで」
もやもや真っ黒な気持ちなのに
そのまま寝て風邪をひかないように布団を敷いた。
そのうち水が飲みたくなるだろうと枕元にはミネラルウォーターを置いた。
甲斐甲斐しく世話を焼く自分にまでもやもやしてしまう。
恵美はかわいい。
私は歳をとったし心の中はこんなだし孝一が呆れてしまうかも…。
若い男の子が多かったからか残り物はほとんどなかった。
クリームがちょっと残ったお皿を下げていると恵美を思い出す。
「かわいいこだった」
リビングの隣の和室で孝一はいびきをかいて寝ている。
「まったく…私の気も知らないで」
もやもや真っ黒な気持ちなのに
そのまま寝て風邪をひかないように布団を敷いた。
そのうち水が飲みたくなるだろうと枕元にはミネラルウォーターを置いた。
甲斐甲斐しく世話を焼く自分にまでもやもやしてしまう。
恵美はかわいい。
私は歳をとったし心の中はこんなだし孝一が呆れてしまうかも…。