私の記憶が戻るまで…

「あっ、ご無沙汰してます。」

優は軽くお辞儀をした。

「…足、どうかしたのか?」

「歩道橋の階段で足を滑らせて…ほんと、アホらしいです」

優は、ははは…と笑い、「ちょっとトイレに」と言って、病室から出ていった。

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