私の記憶が戻るまで…

「優ごめん。八つ当たりして…
もう私に、優しくしないで。」

これ以上優しくされると、私はもっと優のことを好きになってしまう。

…私は、逃げた。

優、ごめん。
せっかく慰めてくれたのに…

どこをどう歩いたのか、病室に着いた。

ベッドにうつ伏して、たくさん泣いた。

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