私の記憶が戻るまで…

―――――…

優は、なんとか一命をとりとめた。

…でも、優の意識は戻らなかった。

私は、ずっと優の傍にいた。
このままずっと、目を覚まさなかったらどうしよう。
怖いよ…

「優、目 覚ましてよ…。」

私は泣きながら優の手を握った。
私のことどうするの?
優が守ってくれないとダメじゃん
また、慎が来ちゃうよ?
1人じゃ、無理だよ…


それでも、優の手は温かくて意識はなくても「生きてるんだ」って思えた。


< 133 / 151 >

この作品をシェア

pagetop