私の記憶が戻るまで…
―――――…
優は、なんとか一命をとりとめた。
…でも、優の意識は戻らなかった。
私は、ずっと優の傍にいた。
このままずっと、目を覚まさなかったらどうしよう。
怖いよ…
「優、目 覚ましてよ…。」
私は泣きながら優の手を握った。
私のことどうするの?
優が守ってくれないとダメじゃん
また、慎が来ちゃうよ?
1人じゃ、無理だよ…
それでも、優の手は温かくて意識はなくても「生きてるんだ」って思えた。