私の記憶が戻るまで…


―――――――

―――――


「いい天気~…あ。」

ベンチに座って空を見てると、私と同じくらいの年の男がリハビリをしていた。


松葉杖で頑張って歩いている。

足、骨折かな。


つらそうだなー…

あたしがじっと見つめていると、その人は私の視線に気付き、驚いた顔をした。


「――え…歩美!?」

< 14 / 151 >

この作品をシェア

pagetop