私の記憶が戻るまで…

―――そんな私の元に、ある男が尋ねてきた。

ピンポーン

「は~い」

ガチャッ

そこには…

「え、慎……?」

「よっ。歩美。」

慎の姿。

「慎、行方不明だったハズじゃ…」

あの事件後、私は慎に一度も会っていない。

「…あの1年後、警察に出頭したんだ。あのときは、悪かった。
どうかしてた…」

慎が、私に頭をさげる。


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