私の記憶が戻るまで…
第4章~変化~
【歩美Side】
「慎っ…ちょっと、慎!」
向かった先は…屋上。
慎が私の手を離した。
私の手はに赤く跡がついていた。痛い。
「………ごめん。
まず、なんで優が歩美の病室にいたんだ?」
…あれ、言い方が優しい。
あんまり怒ってないのかな?
「…優が、同じ部屋のほうが話し相手もできるし、マシになるだろって…
確かに病院生活って結構退屈だし…」
私がそう答えると、
「それで?それで抱き合ったっていうのか?お前には俺という存在がいるのに?」
…あぁ、
やっぱり慎、怒ってる。
怖い……