所詮ただの憧れですから。
タイトル未編集
多分、きっと、
夢の中の世界だ
「……ほ、里穂、聞いてる?」
「えっ、あっ、ごめん…ぼんやりしてた。」
「ふうん、まあいいや。
でね、2組の津田くんがね?
………」
わたしは、心の中で溜息を吐いた。
学校の友達なんて、いつもそう。
ただ一緒にいて、誰がかっこいいだの、誰と誰がどうだなの、
そんな話ばかり。
…そういえば、わたし、同じグループの子の誕生日とか、知らないや。
退屈で代わり映えしない毎日に、里穂はまた意識を別の方へ向けた。