嘘とメールと夏休み
『やっぱり椎名君じゃなきゃ、駄目なんだって思った』

静かなキス Nao's said



は?何、キス?


「キスされ…」
「何それ、ありえねえ」


ごめん鮫島、俺やっぱ朝倉を殴っちゃうかも。
ぐちゃぐちゃにしちゃうかも。


「いや、ちょっと違くて…。されそうになったけど、なんとか…みたいな?」
「どういうことよ」
「私もちょっと、気持ち揺らいじゃったけども…はははっ」


急に笑い出した鮫島は、立ち上がり境内を降りて行った。


「いやいや、ちょっと鮫島さん」
「ははっははっ!」


えー、ちょっと何この子。
重要な部分抜けてますけど。


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