嘘とメールと夏休み
気まずいとは言え、最後まで勉強しきれていない。
朝倉君が志望校に行けなくなったら、責任は私にも確かにある。
頼まれたことを最後まで出来ないなんて、私は無責任だ。
「はい、今から30分間。小テストだから大丈夫だよねー、スタート」
タイマーのピッという音がなり、一斉にシャーペンの動く音が鳴った。
テストは五教科のよく間違えやすい問題が絞られていて、ちょっと手強かった。
30分後再びタイマーの音が鳴った。
一斉にクラスのみんなのため息が聞こえた。
それから2学期最初の授業が始まっていった。