嘘とメールと夏休み


「ねえ、あんた鮫島さんに教えてもらえば?」


大量の紙束を持ってきた安川先生は、もう一度椅子に腰かけた。


「鮫島…ですか?」


鮫島って確か同じクラスの、あまり目立たないタイプの…。


「鮫島って頭いいんですか?」
「超いいわよ。あんたとは比べもんになんないわ」


「てか比べるのは鮫島さんに失礼」と安川先生は続けた。
そこまで言うかよ、とついこぼしてしまった。









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