嘘とメールと夏休み
「私からも一応、鮫島さんに連絡しとくわね」
「はあ…、よろしく頼んます」
どうやら俺に拒否権はないようだ。
「夏休み明けにプリント全部終わってなかったら、しばくわよ」
「宿題のほかにっすか」
「もちろん。宿題もプリントも完璧にお願いね」
にこりと微笑む安川先生はモデルでもおかしくない。
黙ってればかわいいのに。
俺の考えてたことが顔に出たのか、顔に煙を思いっきり吹かれた。