嘘とメールと夏休み


その様子を見ただけで、噴出してしまいそうだった。もちろん、抑えたけど。
ちょっとからかってみようと思った。


「ねえ、俺と付き合ってみる気しない?」


もちろん、からかっているだけだ。
彼女は絶対、あたふたして黙りこむに違いない。

だから、彼女からの返答に俺は食べていたガムを飲んでしまうほど、すごく驚いた。


「あ、…私彼氏いるんで…」




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