嘘とメールと夏休み
俺が秀吾とじゃれあってるうちに罰ゲームが決まったらしい。
「罰ゲームは鮫島と付き合う事!」
「頑張れよ色男~」
え?鮫島?鮫島ってあの同じクラスの鮫島りょう?
いやいやいやいや!無理っしょ、無理だって。
「ハードル高えよ」
「いーや、奈穂にならできる!俺はわかる!」
まかせろとでも言うように、秀吾は胸を叩いた。
はっきり言ってハードルが高いどうのこうのが問題ではなかった。
この時、俺は鮫島に本気で恋をしていたのだ。