嘘とメールと夏休み


そんな母を鮫島から引き離した。


「さっさと着付けしろ、ぼけ」


ぶすっとふくれた母は仕方がないとでも言いたげな顔をした。
俺が悪いんか!


「んじゃあ、着付けするからあんた出て行け」
「は!?」
「ほら、しっし!」


俺は猫か!

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