嘘とメールと夏休み


母を部屋から追い出し、窓の近くに行って空を眺める。
黄昏るってやつ?


椎名とうまくいかなきゃいいのに。


俺の気持ちは一層増した。
俺、多分鮫島が好きだ。


窓の下を覗くと、玄関から鮫島が出てきたのがわかった。


そうそう、そのまままっすぐ進んで門を出て椎名に会いに…。
て、え?


俺は、門のところに人影を発見した。


え、何この状況。


< 54 / 130 >

この作品をシェア

pagetop