嘘とメールと夏休み


「はーい、そこまで」


突然、俺と鮫島のあいだに男がはいってきた。


「あら、鮫島ちゃん泣いちゃってるよ」


朝倉隼人。
いっつもヘラヘラして、いろんな奴になれなれしい。
それでも、みんなに好かれている奴。


「ちょっと落ち着こうか。鮫島、家に入ってて」
「え、でも…」
「すぐ行くから。ほら早く」


鮫島は軽くうなずいて、小走りで朝倉の家に入った。


そんな簡単に家に入っちゃうもんなの?


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