嘘とメールと夏休み


「最初は鮫島なんてありえないと思ったよ。モサいし、彼氏いるし、何かと雑だし」


ちょっと、この男色々酷いこと言ってますがな。


「でも、知らないうちに好きになってた。なんでだろうね?俺もよくわかんない」


耳元で簡単に好き好き言うな。
両手で耳を塞ぎたかったけど、動かせなくてできなかった。


「俺なら、あんなこと言わないし、不安にさせない」


胸の奥のほうで、何かがとくんと鳴った。


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