嘘とメールと夏休み


私が椎名君の顔を見ると、目を逸らされた。


「いや、えと…その」


逸らした目をもう一度私に合わせ、姿勢をただした。


「この間は、ごめん。俺、言いすぎた」


突然頭を下げられ、私は戸惑った。
この人に謝られる立場なんてない。


「謝るのは、私のほうだよ」


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