嘘とメールと夏休み


「ごめん、全部私の焼きもち。飯田さんのことも、言うつもりなんてなかった」
「鮫島…」
「朝倉君のことも、ちゃんと椎名君に言えばよかった」


そう、全部私の焼きもち。
椎名君にちゃんと言ったら、こんなことにはならなかった。


ごめんなさい、ゆっくり頭を下げた。


でも…、あなたに聞きたいことがある。


「私は…、椎名君の何なの?」


椎名君が息を飲んだのがわかった。


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